レポート

三枝 愛

東京藝術大学美術研究科 在籍

三枝 愛

東京藝術大学美術研究科 在籍

2016年8月より京都伏見の共同スタジオGURAでの制作を開始、現在は主に東京と京都を行き来しながら活動を展開している。


今までの作品について

自身の生まれ育ってきた環境とその変化を追う「庭のほつれ」という作品を2014年より継続しているほか、各地に仮住まいしながら出会ったもの、風景、道具などを手がかりにして、そのものの由来、土地や人との関係性、その行方を辿りながら、自らものに手を加えたり、別のかたちに置き換えたりといった試みも行っている。

今回のリサーチテーマ

「かたちの先を想像する」

レポート中のハプニング

滞在先は、さまざまな人の意志が交錯するような場所でした。そのどれかを尊重しようとするとき、他のものを侵害することがありました。場に対する意識が集中したとき、必ず衝突は起きるのでしょうし、誰もが意識しなくなると、再び場は弱っていきます。それを垣間みるような出来事でした。

コミュニケーションについて

形体未満の豊かさに触れるためには、ものごとの取捨選択が必要でした。プログラムの中で用意された多くのものは、時にそれをわかりにくくするものでした。適切なコミュニケーションが得られず苦戦しましたが、暮らしの周辺にあるものに集中し、徹底して過ごすよう心がけました。

見知らぬ土地のルールやテリトリーを身体で覚える過程そのものが、わたし自身の制作において非常に重要なコミュニケーションとなっていきます。

今後の展開

今後も京都での暮らし、リサーチ、制作活動を続けていきます。

今回の展示

Other Report