美術家
美術家
前田菜月は自身のまわりの世界といかに触れ合うのか、様々な場所に身をおき観察し、ささやかないたずらを考え、路上などでそのいたずらを行い、その瞬間に出会った人、モノ、空気、時間、を記録する作品制作を行っています。
初日の早朝、散歩していて見つけた棚倉孫神社の“ずいきみこし”を中心に、京田辺の食物と祭りについて、リサーチしました。
二年前に巡行したずいき神輿。鳥や虫に食べられながらドライになっている。色々な種が保管されているよう。
最初のうちは地域の方に私がどのような立ち位置でこの地域にきたのか、説明が難しかったです。市役所の方のご協力もあり、何度か通ううちに少しずつ、このプロジェクトについて理解してくださり、色々なお話ししてもらえるようになりました。境内で育てている野菜や植物を見せてもらったり、倉庫にある去年、一昨年の鈴棒や子ども神輿なども見せていただきました。
境内で宮司さんが育てている赤茄子。
一昨年の千日紅でつくられた鈴棒。
一昨年の屋根にのる鳳凰。
朝、棚倉孫神社の境内で神輿を観察しながら“板瓔珞(いたようらく)”のサンプルをつくっていると、偶然朝の掃除に来られていた方の中に、制作に携わる方がおられ、神輿の作り方について詳しく教えて下さいました。「長とうがらし、もっと短う切らな〜。針金で指をついてしまうと、金柑がしみるんやで〜」など色々な作り方小話をしてくださいました。サンプルがあることで、コミュニケーションの糸口になりました。
乾燥した板瓔珞をお手本に見ながら作った、サンプル。季節的に金柑が無かったのでプチトマトで代用。
教えて下さったこと。メモ。
(イメージしていたミョウガの鶴)
鶴になるミョウガの話を教えてもらいミョウガも頂きました。
初日の朝5:30ころ散歩にでて、棚倉孫神社へ行きました。お家の前で体操をしていたおじいさんにお会いしたとき
「えらい早うからお参りで、えらいでんな〜ご利益ありまっせ〜。」とあいさつしてくださいました。
おじいさんは家の前を四角く時計回りにぐるぐると何周も歩いてはりました。
ずいきみこしの本番は10月9日なので、現在神輿づくりの真っ最中です。
「京都:Re-Search 2017 in 京田辺」の期間が終わった後も、何度か棚倉孫神社で神輿づくりに参加しています。地域のおじいさん達がわきあいあいと穀類豆類を神輿に貼付けたり、奥様達やおじさん、おじいさんと世間話をしながら、一緒に千日紅の花摘みや糸とおしをしました。
今年のずいき神輿、本番当日まで制作に参加し、来年のずいき神輿巡行に合わせて、どのように振る舞えば、祭に関わるみなさんが面白くなるいたずらができるのか考えています。
あかちゃんの寝息の側で、祭で食べる鯖寿司の話をしながら、お花の糸とおし。
身体0ベース運用法
吉良 加奈子
成安造形大学 美術領域 現代アートコース 在籍
前田 菜月
美術家
光岡 幸一
美術家
西元 里佳子
奈良県立大学 地域創造学部 地域創造学科 都市文化コモンズ 在籍
山本 昂二朗
京都造形芸術大学大学院修士課程芸術研究科 在籍
横山 キミ
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阿児 つばさ
美術家
吉良 加奈子
成安造形大学 美術領域 現代アートコース 在籍
山本 昂二朗
京都造形芸術大学大学院修士課程芸術研究科 在籍
横山 キミ
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京田辺・フォトレポート
京田辺での活動を写真でご報告。